福祉先進国スウェーデンで生まれたブンネ・メソッドは、高齢者・障がい者・児童を対象とした、音楽を活用するケアです。
これは、単なる音楽によるエンターテイメントではなく、日常のケアにおける1つの手段として、明確な目的を持って音楽を活用します。
デイサービスひめしゃら、デイサービスひめしゃらの華では、職員がブンネ・メソッド研修を受け、音楽をツールとして高齢者ケア分野で効果を発揮できる体制を整えています。
今まで楽器の演奏をしたことのなかったご利用者様でも演奏を楽しみ、自分を発揮しながらグループでの調和を図ることができます。
さらに、歌や動作の演習をすることで、児童の発達や、認知症の方への記憶トレーニング、発生能力の改善も図ります。
音楽ケア ブンネ・メソッド
ブンネ・メソッドとは?
ブンネ楽器
ブンネ・メソッドで使用する楽器は、スウィングバーギター、ミニベース、単音フルートやチャイムバーなどで構成されています。
どの楽器も子供や障がい者、高齢者の方でも、演奏を楽しめるようにデザインされているので、楽器・音楽に対する知識や技術のない人や、
ハンディキャップのために演奏ができなかった人でも参加することができます。
スウィングギター
4本の弦を大きめのピックを使って弾きます。レバーがついていて、これを倒すだけでコードを変えることができます。
ミニベース
1本の弦だけのあるエレキベースで、音階は色分けされています。2歳児でも簡単に押さえることができます。
単音フルート
その名の通り、1音だけ出るフルートです。太く作っているので、強い息で吹いても音が汚くなることはありません。
チャイムバー
こちらも単音のシロフォンに似た楽器です。音板部分が大きく、目立つように黄色く塗ってあり、角度も調節できるのでとても叩きやすくできています。
ブンネ・メソッドの効果
身体的効果
ユニバーサルデザインであるブンネ楽器は、操作こそ簡単ですが、粗大運動と微細運動どちらも行うことができ、体を鍛えリハビリ効果もあります。
また、楽器を弾く時に、脳では複数の機能を同時に使おうとします。例えば、スウィングバーギターを弾きながら指揮者のサインにあわせたり、次はどんな展開になるのか計画的に考えたりします。
この行動は左脳に刺激を与え、短期記憶の訓練となり認知症改善への効果が期待できます。
精神的効果
子供から高齢者まで簡単に演奏でき楽しめるブンネ楽器を使用することで、自然と笑顔を引き出すことが期待できます。
笑顔が増え活力となるだけでなく、音楽と触れることでリラックス効果も期待できます。また、音楽から長期記憶(思い出など)と感情が刺激され、脳の様々な部分が活性化されます。
社会的効果
ブンネ楽器は、基本的に複数人で音楽を作り上げます。他の人とのコミュニケーションも重要となってきますので、お互いを尊重しようとする意識を高めることができます。
また音楽を通して共通の話題ができ、他の人と話すきかっけになるので、コミュニケーションを増やすことに繋がります。